2025年06月30日

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを


テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

今年も暑い夏が始まりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
今回は、「波」デザインのオーダーメイドリングを2件ご紹介します。

コンセプト ジュエリーワークスでオーダーメイドを楽しまれている40代のお客様。
お持ちになったのは、以前、美しいトルマリンを生かしてデコラティブなデザインをシンプルにお作り替えさせていただいたリング。

「海を思わせるのでお気に入り。あわせて使える『波』をモチーフにしたリングを作りたい。」
という楽しいご相談です。

「混ざり合う宝石」という意味のトルマリンの中でも青と緑色が魅惑的な表情を見せるパライバ・トルマリンは別格。
名前にも「マリン」と入っていて夏を思わせますね。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

抽象的な波の表現をどうするか、お客様と色々な波のアイデアを出し合いました。
大きな波と小さな波が合わさったデザインが良さそう!ということに。
デザインが決まったら、指のサイズに合わせて線幅やボリュームなどを細かく考えていきます。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

華やかさと波のキラキラを意識して、大きい波にメレダイヤを入れました。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

パライバ・トルマリンとのスタイリング。
リングをくるくる回して、正面を変えたり、上下にしたり・・・。色々な表情を楽しめます。
指もとに海と波。暑い夏をワクワク・キラキラにお過ごしくださいね。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

2件めは、シンプル「波」デザインリング。
こちらは、お客様が既にシンプルなデザインイメージをお持ちでしたので、私の方でお客様の手のサイズに合わせてブラッシュアップし、強度や、線幅などの全体のバランスを考えお作りしました。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

シンプルな曲線が軽やかで涼しげですね。

テーマは波。オーダーメイドリングでお好みのウェーブを

同じテーマでもデザインは様々です。
抽象的なイメージをカタチにするのは難しいですが、自分だけのデザインを生み出していくのはオーダーメイドのとても楽しいところ。
一緒に考えアイデアをお出ししますので、お気軽にご相談くださいませ。


コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織



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2025年05月28日

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方


今回はコンセプト ジュエリーワークスをより楽しんでいただく方法をご案内します。

皆さまのご自宅のジュエリーボックス。
若いころ記念日に買ったお気に入り、お母様から譲り受けたもの、片方無くしたイヤリング・・・。

そんなジュエリーボックスごとお持ちいただいて、オリジナルを作られたお客様の事例をご紹介します。

「ダイヤモンドを集めて、ヘビーローテションできるジュエリーを3つ!」

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

大きさの揃ったダイヤを集めて憧れのエタニティリングを。お出かけにも普段遣いも大活躍です。
ダイヤのペンダントトップは、爪留めからシンプルなフレームに変えて色違いに。
ゴールドのチェーンは、新品仕上げしアジャスター付きにして継続使用。
プラチナは太めのモダンなデザインのチェーンを新たにご用意。

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

「ジュエリーボックスのジュエリーをひとつひとつ新しいアイデアで楽しむ!」

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

クラシカルな爪留めからモダンなフレームのピアスに。
ジュエリーボックスにあったゴールドとプラチナの同じデザインのチェーンを、お顔のバランスに合わせてカットし、ピアスチャームも制作。
色味やボリュームを足したり引いたり出来る、遊べて使えるジュエリーになりました。

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

「片方なくしてしまったカルティエのイヤリング。デザインを生かしながらもう片方を手作りで制作!」

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

オーダメイドジュエリーの制作には、下取りサービスが効果的。
今後使わないジュエリーを選別したら、下取りにまわすとかなりリーズナブルに出来ます。
ゴールドやプラチナのジュエリーは資産価値があるので、時代が変わっても新しい価値をもたらしてくれます。

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

洗練されたカルティエの舟形パーツを熟練の職人が手作りで追加制作しました。
今のお客様のスタイルやご年齢を考慮し、5段から3段のデザインにして特別なジュエリーに。

よりリーズナブルに、個性的に。コンセプトジュエリーワークスの楽しみ方

ジュエリーボックス、ぜひコンセプト ジュエリーワークスにお持ちください。
大切な想い出をお聞かせいただきながら、今のライフスタイルやファッションにあわせて、個性的に楽しめるジュエリーリメイクとスタイリングのアイデアをたくさんご提案させていただきます。
お気軽にご相談くださいませ。


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デザイナー 橋本志織



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2025年04月25日

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク


アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

今回は「リメイク」というサービスをお客様の事例にあわせてご紹介します。

当店のリメイクは「もとのデザインを生かす」というもので、加工やパーツ選びのアイデアもとても必要になります。
・デザインはそのままに、パーツを替えてイヤリングからピアスに。
・片方なくしたイヤリングをペンダントトップに。
・チェーンの長さを足したり、金具を変えてY字スタイルにしたり。
お気に入りのデザインがより使えるようなる、満足度の高いサービスです。

ご相談は、お花の先生をされているミセス。
「お気に入りのイヤリング。数10年愛用してきたが、片方を失くしてしまった。もう片方を作って欲しい。」

変色したところを磨くと、刻印が現れ30年以上前のカルティエの製品ということが分かりました。
イエローゴールドの舟形パーツがしなやかに揺れる、精巧に作られた素晴らしいデザインです。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

同じものを作ることも可能ですが、お客様の現在のスタイルやご年齢を考慮し、
「5段のデザインを3段へ変える、というのはいかがですか」
とご提案させていただきました。
「デザインを生かしながら、一部デザインを変え新たに楽しむ」というリメイクになります。

「それは考えていなかったわ!」
と驚かれていましたが、アイデアを気に入ってくださいました。

舟形パーツを最大限生かし、左右バランスよく美しい完成度にするために、一番下の揺れるパーツだけを職人の手作りで。
もとのパーツは中空(中が空洞)ですが、新たに作るものは無垢になります。
新たなパーツに穴を開け、細いバーを通して2段目につなげ動くようにします。
難易度の高い加工です。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

華やかさはそのままなのでフォーマルなシーンはもちろん、少し小ぶりになったことでお仕事やお出かけにも大活躍する「より使えるデザイン」になりました。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

リメイクは、もとのデザインを生かしていくぶん、カジュアルなサービスではありますが、アイデアを実現しより美しく完成させていくために、職人と細かく打ち合わせしていくことは変わりません。
フルオーダーメイドに比べて加工の工程が少ないので、納期も短縮でき、加工代を抑えられることもあります。

2009年から始まったコンセプト ジュエリーワークス。
リメイクはスタートから人気のあったサービスで、多くの加工事例がございます。
色々なアイデアをご提案いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

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2025年04月12日

−アートと建築の旅 <番外編>− 【パリの一日】


デザイナーの橋本です。
2023年の暮れから2024年の始めに訪れたフランス「アートと建築の旅」。

番外編は、パリ市内をお散歩しながら巡った「小さなアートと建築の旅」を振り返ります。

この日のパリは、朝から降り始めた雪でうっすらとお化粧していました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

中心部にあるチェイルリー公園にやってきました。
開館前から並んで入ったのは・・・

オランジュリー美術館
Musée de l’Orangerie 1927

もともとはチュイルリー宮殿にあるオレンジ温室(オランジュリー)でしたが、1927年、モネの大装飾画構想のもと、「睡蓮」の連作のために改築された美術館です。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

見どころは、高さ2メートル、幅4.2メートルの巨大なキャンバス計8点から構成されるモネ最晩年の「睡蓮」連作の部屋です。
季節や時間帯によって様々な表情を見せるジヴェルニーの池の風景を描いています。
自然光あふれる楕円形の空間いっぱいにモネが愛した美しい庭が広がります。
風の匂いや鳥のさえずりが聴こえてきそう。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】
「柳のある明るい朝」クロード・モネ 1920年頃


やはり、モネの知名度、人気の高さはさすがです。
この旅を通して、観光客、アジア人、日本人を最も多く見かけました。

企画展は、モディリアーニ(イタリア/画家・彫刻家 1184−1920)でした。
エコール・ド・パリの画家のひとりであるモディリアーニ。
顔と首が長いプロポーションが特徴的です。作品から当時のモンパルナスの空気やファッションを感じ取ることが出来ます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

パリの美術館で多く見られて「良いなあ」と思った風景のひとつ。ご年配の方々が折り畳み椅子でじっくり鑑賞し語り合っていること。
皆さんのアートへの関心の高さ、深さを感じました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

再び公園に出て、ゆっくり縦断すると圧倒的な存在感のルーブル美術館。
今回はスキップします。

次は、公園の東側「ブルス・ド・コメス ピノーコレクション」へ向かいます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

モダンアートのような建築を発見!

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

と思いきや、建設中の建物でした。
周辺を映し出す鏡面のパネル。建設中も美しい、楽しいアイデアです。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

ブルス・ド・コメス ピノーコレクション
bourse de commerce pinault collection 2021

16世紀に建てられた歴史的建築物、ブルス・ド・コメス。
18世紀には穀物取引所、その後商品取引所として使われてきました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

見たかったのは、その内部。
2021年に安藤忠雄の設計により、外観を残しながら建物の内部にコンクリートの円形の回廊、展示スペースが作られました。
内側から文化遺産を見る新しい視点を取り入れ、美術館として生まれ変わったのです。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】
(内部の全貌が分かるパネル写真)


ギャラリーには、実業家でアートコレクターでもあるフランソワ・ピノー氏の現代美術のコレクションが展示されています。
壁に鐘らしきものを発見。取引所時代のものでしょうか。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

天井は、ガラス張りのドームと古い天井画。
新旧の時間が交差しながら芸術が心地よい融合を果たし、響き合っていました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

もう一度、西側に向きを変え、ブーローニュの森にある「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」を目指します。

森の散歩道に入り、ふと視線を足もとに落とすと・・・

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン 
Fondation Louis Vuitton 2014

フランク・ゲーリー(アメリカ/1929−)設計によるルイ・ヴィトンのアート施設です。
曲面のガラスパネルで覆われた有機的でダイナミックな外観に衝撃を受けます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

施設内部にあるベンチ。外観建築の世界観がそのままに。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

ギャラリーの企画展は、マーク・ロスコ(アメリカ/画家 1903-1970)でした。
抽象表現主義のひとりで、大きな色彩(カラー)の面を使って、巨大なキャンバスに「場(フィールド)」を創り出した作品たち。
巨大な画の前に立つと、身体が一面の色彩に包み込まれるような感覚になります。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

お散歩のゴールは、セーヌ川のほとり「建築・文化財博物館」です。

建築・文化財博物館
Cite de l'Architecture et du Patrimoine 2007

シャイヨー宮内にある12世紀から現代にいたるフランス建築史をたどる博物館です。
実物大で再現された中世建築の複製の数々。聖堂の正面や柱など、フランス建築の変遷を知ることができます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

博物館の窓から、パリの夕暮れ。
エッフェル塔はいつも優雅です。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

冬のパリらしい気候の中、お散歩しながら楽しくアートと建築を堪能した一日でした。

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デザイナー 橋本志織


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2025年03月28日

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング


2本の指輪は、おひとりの方に贈られたエンゲージリングです。
2つの指輪が海を渡って交じりあい、こちらの2本のリングに生まれ変わりました。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

ご相談にいらしたのは、アイルランド人の女性様と日本人の男性様。
それぞれのお母様から婚約指輪を譲り受け、
「2本を組み合わせて、エンゲージリングを作りたい。」
とご依頼をいただきました。

左が男性様のお母様の婚約指輪です。39年前に贈られたもの。
右が女性様のお母様の婚約指輪。こちらは49年前です。

アイルランドでは、ケルティックと呼ばれ、ブルーサファイアやグリーンサファイアのエンゲージリングが伝統的だそうです。小さい頃からお母様のジュエリーボックスを覗くのが好きだったという女性様、ご結婚を機に譲り受けたのだそう。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

深いブルーのサファイアリングは、素敵なアンティークの雰囲気がありますが、
「高さを抑え、髪にひっかからず、普段から着けられるリングにしたい。」
という強いご要望がありました。

当初のお考えは1本のリングにということでしたが、センターストーンがどちらも立派でカジュアルに着けるには華やかになり過ぎてしまいます・・・。
何より40〜50年の時を経て、また海を渡って、ストーンが交じりあうことはとてもロマンティックだと思い、ダイヤ3石と、ケルト文化の伝統を引き継ぎサファイア1石の、2本のエンゲージリングをご提案させていただきました。

マリッジリングと合わせて3連で着けても素敵ですし、左右で着けるなどスタイリングを楽しめます。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

サファイアを横向きにセッティングし、リングの高さも抑え、カジュアル・モダンに大変身しました。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

サファイアのリングには、アイルランドのお母様の婚約の日を、日本のお母様の石がセンターストーンになったダイヤリングにはおふたりのお母様の名前をお入れしました。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング

アイルランドと日本。
お母様やお父様の想いも海を超えてこめられたスペシャルリングです。

50年を経て、海を超えて交じりあったエンゲージリング


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2025年03月15日

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」


デザイナーの橋本です。
2023年12月28日から2024年1月11日に訪れたフランス「アートと建築の旅」。
これまで9回にわたりご報告させていただきました。

この旅のテーマは「画家が見た光を探して」
最後に、その視点でこの旅全体を振り返ります。

私がたどった行程はこのようなルートです。
南フランスから入り北上し、パリがゴールでした。

フランス白地図 最終0322-529568.jpg

旅のスタートは、南フランスのコート・ダジュールでした。

【南フランス(コート・ダジュール)】

コバルトブルーの海岸線が続くコート・ダジュールは、冬でも明るい陽光が降り注ぎます。
最初に向かったのは、坂を上がったヴァンスの旧市街。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<マティス / ロザリオ礼拝堂>

ヴァンスは、この礼拝堂を手がけるためマティスが最晩年に過ごした場所です。
地中海の温かで穏やかな陽光が、マティスらしいデザインのステンドグラスを通して床や壁に混ざり合い、空間が色と光で満たされていました。
とても明るい礼拝堂で、訪れた人々をリラックスさせ、幸せでやさしい気持ちに導きます。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
礼拝堂内部(マティス 82歳)


旅の序盤に滞在したニースは、青い海と青い空、そしてゆったりと流れる時間が多くの芸術家を魅了した場所。
マティスは48歳でニースに出逢い、85歳で亡くなるまでの37年間この地を拠点に過ごします。
「この光を毎朝見られると思うとその幸福が信じられなかった。」
と語っています。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<マティス「ザクロのある静物」 / マティス美術館>

晩年のマティスは体力とともに視力が衰えていく中、「人生における歓び」を投影したような作品に取り組みます。
ニースの美しい光と色彩に恋したマティスにとっては、まぶたの裏に焼きついたものを表現するような感覚だったのではないでしょうか。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
ザクロのある静物(マティス 78歳)


山の中腹にある陶芸どころのヴァロリスも陽光降り注ぐ明るい町です。

ピカソも、晩年南フランスに魅了された画家のひとりです。
65歳で陶芸に出逢い、91歳で亡くなるまでヴァロリスを拠点に制作しました。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<ピカソ「戦争と平和」 / 国立ピカソ美術館>

終戦の開放感から平和を享受し、新しい家族の形もでき、ヴァロリスの人々にも愛され、心から喜びに満ち溢れたように陶芸に没頭します。
礼拝堂の壁一面に描かれた大作「戦争と平和」。
ドーム内部に「光と影」を対象的に描いており、その迫力に圧倒されます。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
戦争と平和(ピカソ 71歳)


岬のある城壁に囲まれたアンティーブにもピカソ美術館があります。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<ピカソ「ライムのある静物画 2匹の魚とウツボ」 / ピカソ美術館>

ピカソはこの城の海側の光溢れる部屋を2ヶ月間アトリエにし、意欲的に制作しました。
穏やかな地中海を見おろしながら、優しい心もちと顔つきでキャンバスにむかうピカソの姿が目に浮かびます。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
ライムのある静物画 2匹の魚とウツボ(ピカソ 65歳)


ほど近い場所に、ド・スタールの最晩年のアトリエもあります。

<二コラ・ド・スタール「アンティーブの城砦」 / ピカソ美術館>

この頃のド・スタールは、徐々に不穏になる恋人との関係や作品制作へのプレッシャーなのか、気持ちを反映しているように色彩の彩度が落ち着き、モノトーンやシックな作品が増えていきます。
地中海をのぞむ光が豊かな鮮やかな風景も、曇り空のような気持ちで描いたのか、はたまた美しい曇り空の日にインスピレーションを得て描いたのか・・・。
グレーに豊かな色彩を感じさせるのがド・スタールの魅力です。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
アンティーブの城砦 (ド・スタール 40歳)

一方、アンティーブの前に拠点にしていたプロヴァンス・メネルブで描かれた作品では水面をオレンジで表現しています。彼の心の目がその時々の光をどう捉えていたかを想像することが出来ます。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
マルティーグ(南仏)(ド・スタール 40歳)


海岸線を離れ、内陸部・リヨンに向かいました。

【リヨン(ローヌ・アルプ地方)】

ソーヌ川とローヌ川が流れる美しい街並みのフランス第2の都市リヨンは、川に映る景色が光輝く活気ある街です。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

リヨン近郊の丘の斜面に建つル・コルビュジエが手がけたラトゥーレット修道院を訪れました。

<ル・コルビュジエ / ラトゥーレット修道院>

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

内部に入ると、光の大砲と呼ばれた丸い形の採光窓から斜めに入ってくる自然光がやさしく降り注ぎます。
コルビュジエが時間の経過や季節の移り変わりをドラマティックに演出した光は、南フランスで感じた明るい光とは異なり、内なる世界へ向かう静謐な光でした。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
修道院内部(コルビュジエ 73歳)


さらに北上し、なだらかな起伏が点在する実り豊かなブルゴーニュ地方へ。

【ディジョン(ブルゴーニュ地方)】

陽射しが強めのこの地方ですが、スイス国境にほど近いロンシャンに向かうと、ぐっと体感温度が下がります。

<ル・コルビュジエ / ロンシャン礼拝堂>

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

外界とはうって変わり、内部に入ると暗い礼拝堂に南側から星のように煌めくたくさんの光が巡礼者を迎えます。
台形にくり抜かれた奥行きのあるガラス窓から差し込む優しい外光の拡散によって、礼拝堂全体に詩的で宇宙のような世界が広がります。リヨンの修道院の光とは異なる演出を感じます。

IMG_9118-kann.jpg
礼拝堂内部(コルビュジエ 68歳)


フランス北東部のグランテスト地方は、ドイツと国境を接し内陸の雰囲気が漂よいます。
アール・ヌーヴォー発祥の地ナンシーへ。

【ナンシー(グランテスト・ロレーヌ地方)】

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<ルイ・マジョレル / マジョレル邸>

エミール・ガレが中心となったナンシー派の芸術家とこの町の職人が「生活を芸術に!」を胸に、新しい素材や表現方法に果敢に挑み多くの作品を生み出しました。
特にステンドガラスやガラス工芸は花開きました。
マジョレル邸はステンドガラスや変形ガラスの採用が印象的かつ効果的で、光を存分に取り入れた華やかでエレガントな室内です。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
マジョレル邸テラス(ガレ 43歳)


そしていよいよ、パリを中心に自然と文化のイル・ド・フランスへ。

【ポワシー・パリ(イル・ド・フランス)】

パリ近郊・ポワシーの気候は、さらに気温が下がり雪が降り始めました。

<ル・コルビュジエ / サヴォワ邸>

散歩道のような木々を抜けるとコルビュジエが手がけたサヴォワ邸が姿を現しました。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

「ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面」という近代建築の5原則が見事に体現されたサヴォア邸は、まさに「光との共演」といえます。
建物の荷重が柱で支えらるようになったことで、革新的な大きな窓や水平連続窓など光をふんだんに取り入れ、外界との境目を無くしたような解放感のある居住空間が実現しています。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
屋上庭園(コルビュジエ 44歳)


そして、旅のゴールは、パリ。
滞在中はおひさまを見られず雪模様が続きました。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」

<ピカソ「タンバリンを持つ女」 / オランジュリー美術館>

印象派をはじめ、多くの画家たちに愛されたパリ。
ピカソもそのひとりです。
オランジュリー美術館で見たピカソのパリ・アトリエ時代の作品です。
結婚後、バレエなどの舞台衣装を制作したり、彫刻に専心したりと充実していた時代に描かれた一枚。
晩年とは異なる希望や自信を絵から感じます。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
タンバリンを持つ女(ピカソ44歳)
 

最後の訪問は、私が想い続けてきた画家・二コラ・ド・スタールでした。

<二コラ・ド・スタール「コンポジション」 / パリ市立近代美術館>

ロシア生まれのド・スタールは、画家としての歩みをパリ・ゴーゲ通りのアトリエから始めます。
最愛のパートナーの死を乗り越え、新しい家族のために精力的に制作に励みます。
「黒の時代」を経て白色や明るい色が使われるのは、未来に確かな光を見ていたに違いありません。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」
コンポジション(ド・スタール 34歳)


私の「アートと建築の旅」は、画家の見た光を探して、歩いたロードムービーのような楽しいものでした。
多くの画家たちは、制作活動が充実していったり、その晩年には南フランスに向かい過ごしているので、私はその逆をたどったともいえます。
南フランスから北へ北へとフランスを縦断していくと、気候の変化とともに、光の量や性質の違いを確かに感じることが出来ました。

あの時の画家はその地の光をどのように感じ、見ていたのか、捉えていたのか・・・
アトリエを構える場所で気分が変化し、過ごす時間が変わり、作風が変わっていくのが分かりとても興味深かったです。
ピカソやマティスやド・スタールが愛したヴァンスやアンティーブは、私もとても魅了されました。

今回は冬の旅でしたが、また違う季節にきて考察してみたいと思いました。

<旅の終わりに>フランス・アートと建築の旅「画家が見た光を探して」


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デザイナー 橋本志織


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2025年02月28日

個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ


個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ

デザイナーの橋本です。
SHIORI HASHIMOTOのオリジナルデザイン「ENSEMBEL(アンサンブル)」をご紹介します。

「ENSEMBEL(アンサンブル)」のもとになっているのは、
私がジュエリーの道を目指していた時に通った学校で制作したリングです。
課題は「色石の立爪リングの石留め」でしたが、色石を生かすウキウキするデザインにしたいと、海外のコンテンポラリーアートジュエリーの画集を見て、アートで自由な表現にイメージを広げ、デザイン・制作したものです。

個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ

SHIORI HASHIMOTOを立ち上げる際、コンセプトをかためて、ENSEMBEL(アンサンブル)と名付けました。
小人数の合奏のごとく、個性の強い複数の石が調和し、響きあうように。
石の形や色彩を生かすため、指の間に浮かぶシンプルなデザインやアンバランスなバランスが特徴です。

この遊び心のあるデザインはご好評いただき、これまで色々な石で制作させていただきました。

今回のご依頼はシックな赤色のガーネット。
お母様から譲り受けたリングのスクエアカットと、お父様のラペルピンのオーバルのふたつのガーネットです。

個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ

お打ち合わせの際、私の指にしたこの学生時代のリングをみて、
「このデザインで作ってみたい!」
とご用命いただきました。

今回のポイントは、石が正方形でも真円でもないこと。
縦横のいくつかのパターンを考え、印象的でリズミカルな配置に。

個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ

イエローゴールドで爪のないデザインは、よりモダンな雰囲気をまといます。
今回も大人の遊び心がいっぱいつまったリングになりました。

他のジュエリー・アクセサリー、時計やファッションとのアンサンブルも、存分にお楽しみくださいね。

個性の強い色石たちをアンサンブルのように楽しむ

左右で違う形、違う色、サイズ違い、変形石でもグラフィカルで素敵になると思います。
お手持ちの色石が複数ございましたら、お気軽にご相談くださいませ。


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2025年02月15日

−アートと建築の旅H−フランス【二コラ・ド・スタール展 / パリ市立近代美術館 】Nicolas de Staël / Musée d'Art Moderne de Paris


デザイナーの橋本です。
2023年の暮れから2024年の始めに訪れたフランス「アートと建築の旅」。

旅のゴールは、学生の頃から想い続けてきた画家 二コラ・ド・スタールの探訪です。アンティーブのピカソ美術館で残念ながら会えなかったド・スタールを、パリで開催されていた大回顧展(2023/9/15-2024/1/21)で挽回しました。

目的は、自分自身が「ド・スタールの何に魅せられてきたのか」を知ること。

期待を胸に、パリ中心部セーヌ川ほとりのパリ市立近代美術館へ。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展

到着し、まず驚いたのは、その人気の高さです。
日本ではあまり語られることのない彼の作品ですが、フランス国内では以前開催されたポンピドゥ―センターの展覧会から22年ぶりだったこともあり、パリジャン、パリジェンヌでいっぱいでした。
観光客らしき姿は全く見られず、特に高齢の方が多い印象。

学芸員にド・スタールの発音を教えてもらっていたり、作品について積極的に質問したり・・・、といたるところで活発な様子。
「アートを考察する」という真剣な雰囲気が伝わってきます。

この訪問の新たな目的が加わることに。
「フランス人をここまで惹きつけるド・スタールの魅力とは・・・」

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展

今回はヨーロッパ・アメリカのパブリックおよびプライベートコレクションから集められた200点の絵画、デッサン、版画が年代別に展示されており、時代によるスタイルの変遷が見られる貴重な内容でした。

ロシア人の二コラ・ド・スタール(1915-1955)は、ロシア革命でポーランドに家族で亡命、父母を亡くしベルギーの養家の支援で美術の高等教育を受けます。絵画と文学に興味を持ち画家を志すようになり、41歳で亡くなるまでの15年間になんと1,000点以上の作品を残します。

展覧会で見た画風の変遷を、心に残った作品を取り上げつつ、ド・スタールの人生と彼が残した手紙(言葉)を重ねながら私なりに考察していきます。

<参考文献>
「二コラ・ド・スタールの手紙」
「Nicolas de Staël / Musée d'Art Moderne de Paris」

【画家としての旅、ジャニーヌとの時代(1934年ごろ〜1947年)】
ベルギーで装飾・デザイン・建築を学んだ後、南フランス、スペイン、モロッコなど旅をしながら数々の芸術に触れ、そして描き始めます。
モロッコで後のパートナーとなる年上の画家ジャニーヌに出逢い、1940年からジャニーヌの連れ子と娘アンヌと4人で南仏ニースで、その後パリで暮らすことに。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1934「カシの眺め(南仏)」20歳


アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1941「ジャニーヌの肖像」26歳


最も初期の作品です。人物や風景など対象を忠実に表現しています。
ド・スタールらしさはまだ見られませんが、画力がありながら穏やかで温かい雰囲気がでています。

1946年、ジャニーヌが病気で亡くなってしまいます。

「すべてを与え、亡くなってもなお与え続けてくれる。」

ジャニーヌの母に宛てた手紙にこう記していることから、貧困時代を共に歩んだ最愛の人であり、精神的にも支えられていたことが分かります。

「ジャニーヌの肖像を何点か描き続け、いったい何を描いたのだろう。対象を写実的に描くことが窮屈に感じらてきた。自由な表現を模索していきたい。」

失意の中、表現は黒色を多用し、具象のその先にある抽象的な世界観に移っています。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1946-7「ダンス」32歳


【パリ・ゴーゲ通りのアトリエ時代(1947年〜1953年)】
ほどなく英語教師フランソワーズと結婚。1947年からパリのゴーゲ通りの光溢れるアトリエを拠点に、家族を養うために精力的に制作をしていきます。
マティエールはどんどん濃く、太く、油絵具をペインティングナイフで厚塗りし、色の重なりや色面で構成するスタイルに没頭している様子が分かります。
一方で色彩は、「黒の時代」を経て白色や明るい色が使われていくという変化も見てとれます。

「知性と素材の間には、とてもデリケートな知覚によって『美』に到達するまでに、なんとおびただしいコンポジション(構成)とデコンポジション(解体)が起こることか。」

美術評論家である友人に、そう打ち明けています。

私はこの時代のド・スタールらしい作風に最も感銘を受けてきましたが、改めてそれを確認することが出来ました。
抽象的なコンポジション(構成)が四角形を多用する技法に進化していき、風景画や花などの静物画にもリズム感があり軽やかさすら感じます。
明るい色を効果的に使っているのも、画家として、父親としての充実感の表れではないでしょうか。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1949「コンポジション」35歳


アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1952「花」38歳


ド・スタール愛用のパレットが展示されていました。
絵具箱をパレットにしていたようです。
絵具の量から、厚塗りに取り組んでいた彼の様子が浮かびます。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展

1949年ごろから、ド・スタールの認知度、評価は上がっていきます。
フランス政府が作品を買い上げたり、ニューヨーク、パリ、ロンドンで個展を開催したりと画家として認められてきます。
特に1950年のニューヨークでの展覧会は大成功を納め、大手ギャラリーと契約を結び、作品制作を促されるようになり生活が大きく変化していきました。
ニューヨーク近代美術館からのアンケートには次のように回答しており、画家としての自信と充実ぶりがうかがえます。

「私は絵画という材料を使って、ひとつのハーモニーを実現したいと思っている。私の理想は私の個性によって決定されています。」

その後、題材が風景や静物画からコンサート、バレエ、サッカーへと広がり、再び具象化していきます。

「そこで感じた衝撃、振動を表現したい。」

サッカーの試合を題材にした長辺3メートル以上ある大作です。色彩と色面の最小限の要素で、選手たちの躍動感を最大限に表現しています。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1953「パルク・デ・プランス」39歳


【南仏プロヴァンスのアトリエ時代(1953年〜1954年)】
充実した画家生活の中、南仏プロヴァンスのメネルブにある古城にアトリエを移します。

「無限の地平線を持つ楽園」

と友人に宛てた手紙に記しているほどお気に入りだったようです。
この地で友人の娘ジャンヌに雷鳴のような出逢いを果たします。

この時期の作品に最も変化を確認できるのは、色彩の明るさです。
テーブルの上のモノを全てブルーに、背景のオレンジと、テーブルのピンクの下に見え隠れする微かなオレンジが魅力的な作品。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1953「バラ色のテーブル」39歳


舟のある風景画。水面を光溢れるオレンジの色面で表現しています。構図が心地よいです。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1954「マルティーグ(南仏)」40歳


この頃の絵画は、マティエールがより軽く薄く、画風に流動性が出てシンプルになっています。

「僕はこんな彩り ―はかない色、あるものはありえないような輝かしい色、静かな色― を見たことはない。なんという喜び、なんという秩序。僕はとても幸福だ。」

ジャンヌとの出会いが心情に変化をもたらしたのだと想像できますが、南フランスを旅してきた私にとってピンクやオレンジを使う画家の視点に共感しました。きっとこの地の温かい気候や光がそうさせたのではと想像しました。

【アンティーブ(1954年〜1955年)】
ジャンヌを追って海沿いのアンティーブにアトリエを借ります。

「なんという少女、大地は感動で震える。」

インスピレ―ションを与えたと言われている最後に恋をしたジャンヌをモデルにした作品。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1954「横たわる青いヌード」40歳


アンティーブ期間は、徐々に不穏になるジャンヌとの関係や作品制作へのプレッシャーなのか、気持ちを反映しているように色彩の彩度が落ち着き、モノトーンやシックな作品が増えています。
ド・スタールはアトリエの絵をたくさん描いていますが、青で表現されたこの絵からは室内の温度や静けさを感じます。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1955「青い背景のアトリエの隅」


そして、最期の作品となる「コンサート」(パネル)
この絵はド・スタールが実際にコンサートに行った時の高揚感を描いた作品です。
彼の中で一番大きい長辺6メートルの大作は、残念ながらパリでも見ることが出来ませんでした。

「僕は持ちこたえられなくなり、考えに考えながら毎日筆を入れているのだが、いつもめまいのうちに終わる。」

パリとアンティーブでの展覧会を控え、極度に神経をすり減らし、この作品を描き終えることなくアトリエからアンティーブの海へ身を投げ亡くなってしまいます。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展
1955「コンサート」 絶筆
 (この記念碑的な作品は、アンティーブのアトリエに近いピカソ美術館に1986年より常設展示されています。)

「真の絵画は、常にあらゆる面、すなわち現在の瞬間と過去および未来の不可能な寄せ算に向かうものです。」

<展示を見終えて・・・>

私は、10代にド・スタールの画集に出会い、その中の作品を何度も見てきました。
その色使い、マティエール、グラフィカルな構図に魅せられてきました。
今回、多くの実物の作品を見て、それらが合わさって表現されている「独特のハーモニー」に確かに気づくことが出来ました。それはとても心地よく、ある種の抒情的な音楽のようなものでした。

具象から抽象へ、そして再び具象へと変化した稀有な画家として評されるド・スタールですが、今回の訪問と考察で、そういった表現方法の枠組みではくくれないものを私は感じ取りました。
変化ではなく進化。ジャンヌをモデルにしたヌードにも見られるように、人物画が風景画にも見えるところは、対象の本質的なものに着眼し、もっとスケールの大きいテーマを表現したかったのではないでしょうか。
それは最小限の要素で最大限の想像をさせる表現とも言えると思います。

そして、マティエールや色彩の変化は、「光」もあるのではと感じました。

「光が変わると物事に対する考え方が少し新しくなります。」

と彼自身も語っています。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展

最後に、ド・スタールがフランス人を惹きつける理由は、より深く納得できたような気がします。
作品に見られる具象と抽象の先の「普遍的な美しさ」、「洗練とモダン」のエッセンスは、アートへの関心と美意識が高いフランス人に評価されるものでしょう。

また、今回、ド・スタールの作品の変遷に、彼のドラマティックな人生 ―愛する人への想い、家族を養おうとする強さ、そして禁断の恋― を重ねて考察してみましたが、抽象的な作品にも人間的なものを感じ、絵が動的、立体的に見えました。

フランス映画の1シーンのように。



<Une petite pause“ちょっとひと休み”>

ミュージアムを出るとすっかり日が暮れていました。
セーヌ川の向こう岸にライトアップされたエッフェル塔。
旅も終わりが近づいてきました。

アートと建築の旅 フランス 二コラ・ド・スタール展



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2025年01月25日

お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット


お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

今回は、「華やかに、心地よく、お気に入りとセットアップを楽しむ」というお話です。

ご近所にお住まいの50代のお客様。
夏と冬に長いお休みをとって海外で過ごすライフスタイルを愉しまれています。

お持ちになったジュエリーはこちら。
お母様から譲り受けた1石のダイヤリングをリフォームしたペンダントと、長らく眠ったままの5石のダイヤジュエリー。
今まで利用したリフォーム店では、色んなデザインや着け方のアイデア・提案をしてくれなくてというお悩みも・・・。

お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

外国の方と接することの多いお客様に、もっとジュエリーを楽しんでいただきたい・・・。

まずは「華やかさ」。
お母様のダイヤをメインに、合計6石をアシンメトリーに散らして、ステーションロングネックレスをご提案。
これまでは50p前後のネックレスがお好きで着ける機会が多く、ロングのアイデアに少し驚かれていました。
石座の高さを最小限にしていますので、華やかでありながらさりげなく着けられます。
●DSC_1646-補正529.jpg
そして「心地よさ」。
ロングネックレスのもうひとつのメリットは、心地よく着けられること。
80pは金具の着け外しをすることなく頭からかぶれる長さなので、ストレスなく簡単に着けられます。

さらに「セットアップ」。
お気に入りのジュエリーをヒアリングさせていただく中で、パートナーの方から50歳の記念にプレゼントされた“ティファニーT”のネックレスをとても大切に着けられているとのこと。
ロングネックレスは、重ねて着けることで、そのデザインをより引き立たたせるような長さ、ダイヤの配置を考えました。

お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

セットアップは、さらに手もとにも。
すっかり楽しくなられたご様子で、この機会にジュエリーボックスを見直し、
「使っていないピアスのダイヤでブレスレットが出来ないですか。」とのご相談。
海外ではブレスレットを着けている女性が多く、印象的で素敵なのだそう。

加工前のピアス
お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

ロングネックレスと素敵に合わせられるよう、同じ石座のステーションデザインでお作りしました。
こちらはシンメトリーで。

お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

お気に入りのジュエリー、お母様から受け継いだダイヤ、そして着けるのが楽しくなるセットアップスタイル。

早速、次の旅にご一緒していただけるそうで、ワクワクしますね。

お気に入りとセットアップを楽しむステーションロングネックレスとブレスレット

今回お手伝いしてとても嬉しかったのは、お客様がリフォームやジュエリーを着けることがどんどん楽しくなっていくのを感じさせていただけたことです。

ひとりでも多くの方にそう感じていただけたら幸いです。
お気軽にご相談ください。


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2025年01月10日

時代を超える美しさ・デザインを目指して


あけましておめでとうございます。
デザイナーの橋本です。

皆さま、どのような新年を迎えられましたか?
本年も、アートな感性や既成概念にとらわれないたくさんのアイデアで、皆さまのジュエリーライフがもっと楽しくハッピーになりますように、お手伝いさせていただきます。

昨年は、「今のあなたをキリトル。」をコンセプトに、当ギャラリーで11月に大社優子さんの移動写真館を開催しました。
当店のお客様では、以前制作させていただいたジュエリーを素敵に装って撮影にのぞまれた方もいらっしゃいました。

移動写真館は今年も秋に開催予定です。さらに、皆さまにお会いし、たくさんお話しできるような新たなイベント企画を考えていますので、どうぞお楽しみに。

そんな新企画のアイデアを求めて、年始のお休みに静岡に行ってまいりました。
目指したのは、「芹沢_介美術館」です。

時代を超える美しさ・デザインを目指して

周辺の自然と溶け込むように石を積み上げた平屋建築は、建築家・白井晟一が手がけ「石水館(1981)」と名づけられました。白井は、渋谷区松濤美術館を設計したことでも知られています。

時代を超える美しさ・デザインを目指して

型絵染の人間国宝、染色家・芹沢_介(1895−1984)は、日々の暮らしを楽しく彩る作品を数多く生み出した日本の「民藝」を代表する作家のひとりです。
作品には、のれん、屏風、着物、帯、うちわなど、また染色に留まらず装丁、陶器の絵付け、看板・照明のデザインなどがあります。

時代を超える美しさ・デザインを目指して
「御滝図のれん」紬に型染 1962

IMG_9974-529.jpg
「酒悦マッチボックス」1955


今もなお色褪せない斬新でモダンなデザインでありながら心温まる芹沢作品。
どの作品にも愛をもって向かい合う姿勢が感じられ、永く多くの人に親しまれる理由が分かります。

館内の様子です。
木の組天井とアーチの窓枠が印象的でした。

時代を超える美しさ・デザインを目指して
(芹沢_介美術館 HPより)


美術館のそばにある芹沢_介の家も見学してきました。
芹沢が集めた日本をはじめ世界中の工芸品や家具を見ることができます。
芹沢作品の「もうひとつの創造」を垣間見ることが出来ました。

時代を超える美しさ・デザインを目指して

リビングの奥には作業机がありました。
染色は、絵師・彫師・染師に職人が分かれるのがスタンダードですが、芹沢は作品の全工程を自ら手がけていたと言われています。
この机でアイデアが生まれ、絵を描き、型を彫り、楽しんで作業する姿を想像しました。

時代を超える美しさ・デザインを目指して

アートな感性を存分に刺激され、たくさんのヒントをいただく訪問となりました。
新しい企画については、折に触れてまたご報告させていただきますね。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

時代を超える美しさ・デザインを目指して


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