2024年04月30日

相手があり、自分があって成り立つマリッジリング


相手があり、自分があって成り立つマリッジリング

デザイナーの橋本です。
コンセプト ジュエリーワークス・マリッジリングのオリジナルデザイン
「YOUR LANDSCAPE」をご紹介します。

2012年に誕生し、オーダーいただいたお客様ごとにアレンジを重ね、スタイルが派生、深化してきました。
「LANDSCAPE」とは風景・景色。
私は「異なる世界観」と捉えています。
互いの違いを意識し、共有し、そして理解していこう、というコンセプトです。

「違い」=「2人の薬指のサイズの違い」をデザインで表現しています。

「理解」の源になるのは、この世に生を受けた生物としての根源的なお話しです。
例えばゾウとネズミを比較すると、その身体のサイズの違いから体内で流れる時間(とき)の速度が異なります。
心臓が鼓動する間隔、息をする時間の間隔、血が体内を一巡する時間・・・

相手があり、自分があって成り立つマリッジリング

今回のおふたりは17号という大きなサイズ差がありました。
おふたりともプラチナをベースに、細めの幅に優しいラウンドのリング。
テクスチャはマットに仕上げてシックな雰囲気に。
17号差がゴールドの部分になっており、その長さはおふたり同様です。

相手があり、自分があって成り立つマリッジリング

「違い」とは、行動、思考する時間、異なる色彩感覚、さらには生き方の違い。

そして「理解」の先には、互いを敬い、関係をクリエイトしていくことになります。
違いを意識することが、おふたりの、おふたりだけの素晴らしい人生につながりますように。

「相手があり、自分があって成り立つ」リングです。

相手があり、自分があって成り立つマリッジリング
Landscape of time(SHIORI HASHIMOTO)




コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織









posted by CONCEPT JEWELRY WORKS at 15:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【結婚指輪&婚約指輪】

2024年04月11日

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】 MATISSE Chapelle du Rosaire / Vence 1951


デザイナーの橋本です。
年末年始に長めのお休みをいただきフランスを旅行しました。
現地で見たり、心動かされたことを、私のライフワークであるアートをテーマに、様々な建築とあわせ、このブログを借りて不定期でご紹介していきます。

旅の初日に訪れたのは南フランス。
美術を学び、探求している者として、ピカソやシャガール、マティスが愛した南フランスは訪れたい憧れの場所のひとつ。
目指したのは、ヴァンスにあるマティスのロザリオ礼拝堂です。
マティス自身が「光が長く差し込む冬の午前11時が最も美しい。」と語っていましたので、その時間に合わせて訪ねました。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】

海岸線のニースからバスに揺られて小一時間で山あいのヴァンスへ。
旧市街から礼拝堂まではゆるやかな登り坂を徒歩で20分くらい。地中海を見下ろすヴァンスの街並み、写真中央の白壁に青い屋根の礼拝堂を目指します。
年の瀬とはいえ、ゆったりとした時間が流れます。陽光温かく、上着がいらないくらいの気候。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】

ロザリオ礼拝堂は、マティスが最晩年、建築、ステンドグラス、壁画、家具、十字架、司祭服などすべてを手がけた礼拝堂です。礼拝堂自体が総合芸術で、マティスの集大成といわれています。

設計監修はル・コルビュジエの師であるオーギュスト・ペレが担当。
コンクリートのシンプルな形の礼拝堂です。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】
(Chapelle du Rosaire HPより)

隣接するミュージアムの窓からは、目の前に礼拝堂のあざやかな青い屋根。その向こうに見える三角屋根は修道院です。

−アートと建築の旅@−

礼拝堂の入り口と十字架、そして修道院。
十字架は12メートルもあるそうです。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】

礼拝堂内部は、撮影が制限されていますので、ホームページなどから写真を借りながらご紹介しますね。

室内に入った第一印象は、その明るさ。礼拝堂に抱いていたイメージとかけ離れていました。
いかにもマティスらしいデザインのステンドグラスから入る光が、床や壁のタイル画へ混ざり合いながらたゆたい、空間全体が色と光で満たされ、とても穏やかで温かな空気に包まれていました。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】
(Musée Matisse HPより)


時間の経過によって、刻々と変化する光の戯れの美しさは、小さな奇跡を目撃しているような、建物がまるで生きているようでした。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】
(Musée Matisse HPより)


マティスがたどり着いた、集大成ともいえる「光の礼拝堂」。
地中海の温かで幸せな気持ちにさせてくれる陽光との関係が、この礼拝堂の最大の魅力だと感じました。
画家ならではの光のとらえ方、マティスの人となりが表れているようなあたたかな礼拝堂でした。

私にとっても、「光」について深く考えさせられる訪問となりました。

礼拝堂のテラスから。
きれいな冬の青い空に、ヨーロッパ特有の幾筋もの飛行機雲。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】


ただいま東京・国立新美術館で、ロザリオ礼拝堂を再現。
日の出から日没までの一日を体感することが出来ます。
ご興味ある方はぜひ。

「マティス 自由なフォルム」(国立新美術館・5月27日まで開催中)



<Une petite pause“ちょっとひと休み”>

旧市街に戻り美味しそうなお肉屋さんを発見。
ジャガイモと栗とマッシュルーム、ジャガイモのゴルゴンゾーラグラタンを買い、青空の下でひと休み。温めてくださり、優しさと笑顔もいただきました。

−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】



コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織




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