2024年07月25日

20代に作った想い出のピアスを片方なくし・・・、やはりもう一度着けたい!


20代に作った想い出のピアスを片方なくし・・・、やはりもう一度着けたい!

20年以上愛用してきたダイヤのピアス。
片方なくしてしまって、泣く泣く宝石箱へ・・・。
でも、やっぱりもう一度着けたい!

ご相談いただいたのは、以前アドバンスド・エンゲージリングをオーダーいただいた50代ミセスのお客様

なくしてしまったのは、約25年前、ご結婚を機に退職された記念に、田崎真珠で作られた片耳0.7ctのダイヤのピアス。
主婦としての新たな生活と共に歩んだ想い出のつまった特別なピアスです。
普段使いから、お嬢様の学校の行事、家族と食事に行った時にと、ヘビーに愛用されていましたが、コロナでマスクをするようになりレストランで片方落とし紛失してしまったそう・・・。

こちらが片耳になったピアス。
よくある差し込むだけのキャッチは、マスクの紐に引っかかったら取れやすいので注意が必要です。

20代に作った想い出のピアスを片方なくし・・・、やはりもう一度着けたい!

残されたピアスがもう一度着けられるように、もう片方を同じデザインで制作出来るかご相談くださいました。

今回、当店で、
・田崎さんの片方の高品質なダイヤにそん色なくペアになるサイズ、カラー、クラリティ、煌めきのものを、コスト面も含めて選べるようお探ししました。
・今後はピアスを二度と落とさないように、キャッチをロック式のものにし、爪を差し込まないと外れない構造のものに。また、針の溝も2段階にしました。

そして、もうひとつ、私から刻印のご提案。
新たに制作した方に「2024」とお入れし、無くしたものが元に戻っただけではなく、またこれから新たな年月がスタートする、という想いを込めました。

20代に作った想い出のピアスを片方なくし・・・、やはりもう一度着けたい!

完成お渡しの日。
お母様から20代の時にプレゼントしてもらったダイヤのネックレスを、洗浄・新品仕上げでリフレッシュ。
想い出のネックレスとピアスが再び一緒に着けられるようになりました。
ジュエリーもキラキラなんだか喜んでいるようです。
ブルーの素敵なセットアップは、義理のお母様から譲り受けたオーダーのお洋服。
ご家族を大切にされていますね。

20代に作った想い出のピアスを片方なくし・・・、やはりもう一度着けたい!

今回のようにダイヤのピアスが片方になってしまい途方に暮れている方、価格を抑えて制作することが出来ます。
また、とにかくよく無くされてしまう方、キャッチを変えたり、ピアス針に溝を増やしたり・・・色々なアイデアがあります。
どうぞお気軽にご相談ください。


コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織





posted by CONCEPT JEWELRY WORKS at 16:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【order PIERCES】

2024年07月12日

−アートと建築の旅C− フランス【ピカソ美術館/ アンティーブ】 Musée Picasso d'Antibes /Antibes 1966


デザイナーの橋本です。
年末年始に訪れたフランス「アートと建築の旅」。
ニースに滞在して南仏の街々を歩いた旅前半の最後の目的地は、海岸沿いの「アンティーブ」です。

南仏でパブロ・ピカソの作品が展示されている場所は、ヴァロリスの国立ピカソ美術館と、アンティーブ・ピカソ美術館があります。
−アートと建築の旅B− フランス【国立ピカソ美術館・陶器美術館 / ヴァロリス】

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

アンティーブでは、巨匠・ピカソの作品に触れることの他に、私にとって大きな目的がありました。
私は高校から本格的に油絵を学び始めましたが、その頃に出会った「ニコラ・ド・スタール(1914-1955)」のモダンで洗練された世界観に大きな影響を受け、その後も最も好きな画家のひとりとして想い続けてきました。
アンティーブはロシア生まれのド・スタールが晩年を過ごした場所で、彼の貴重な作品がピカソ美術館に展示されているからです。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ
私の宝物のド・スタールの画集


港町アンティーブは、コート・ダジュール海岸線の城壁に囲まれた美しい街で、海を見下ろす静かな場所にピカソ美術館があります。
古代ギリシャ時代にその土台が作られたと言われ、17世紀にグリマルディ家が城砦として建造した建物が現在の美術館になっており、とても歴史を感じます。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

美術館に入り、中庭に出てみると・・・

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

地中海の穏やかで美しい眺望がパノラマで広がります。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

1946年(ヴァロリスで陶芸を始めたころ)、ピカソはこの建物の最上階の海側の部屋を2ヶ月間アトリエにし意欲的に制作しました。今ではアトリエの面影はありませんが、同じ最上階で当時制作されたピカソの貴重な作品を見ることが出来ます。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ
「ライムのある静物画、2匹の魚とウツボ 灰色の背景に」 1946


アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ
「遊ぶ母親と子供たち」 1951


ヴァロリスで制作されたお皿の陶芸作品もありました。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

今回、残念ながらド・スタールの展示は見ることが出来ませんでした。
訪れる前からパリでド・スタールの回顧展があることは知っていたのですが、アンティーブで一枚も見られないとは・・・。
念願の出逢いは、旅の後半・パリ訪問へ持ち越しとなりました。

海岸線の先にあるド・スタールのアトリエは、画家への想いが強すぎて訪れることが出来ませんでしたが、記念にアンティーブを描いた作品のポスターを購入。(帰国後、額装しました。)

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ
「アンティーブの城砦 」 1955


夕暮れが近づき、もう一度中庭へ。
ピカソやド・スタールが見た眺めと同じであろう景色を、閉館まで時間の許すかぎりただただ見ていました。
青い海と空、豊かな自然、温暖な気候、光と色彩が織りなす鮮やかでありながら穏やかで優しい時間。
今も若い芸術家たちを魅了し続ける南仏・アンティーブは特に印象的な街で、再訪したいという想いが募りました。

アートと建築の旅Cフランス ピカソ美術館/ アンティーブ

いよいよ南仏コート・ダジュールを離れ、川と美食の街・リヨンへ向かいます。


<Une petite pause“ちょっとひと休み”>

アンティーブでランチをしたカフェでのひとコマ。
雰囲気のある老夫婦、道行く何人もの若い男性がお父さんに挨拶のハグをしていました。奥様との赤いコーディネートが仲良さそうでとても素敵でした。

アートと建築の旅Cフランスピカソ美術館/ アンティーブ


コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織





posted by CONCEPT JEWELRY WORKS at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【SHIORI HASHIMOTO tabi-blog】