2025年04月25日

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク


アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

今回は「リメイク」というサービスをお客様の事例にあわせてご紹介します。

当店のリメイクは「もとのデザインを生かす」というもので、加工やパーツ選びのアイデアもとても必要になります。
・デザインはそのままに、パーツを替えてイヤリングからピアスに。
・片方なくしたイヤリングをペンダントトップに。
・チェーンの長さを足したり、金具を変えてY字スタイルにしたり。
お気に入りのデザインがより使えるようなる、満足度の高いサービスです。

ご相談は、お花の先生をされているミセス。
「お気に入りのイヤリング。数10年愛用してきたが、片方を失くしてしまった。もう片方を作って欲しい。」

変色したところを磨くと、刻印が現れ30年以上前のカルティエの製品ということが分かりました。
イエローゴールドの舟形パーツがしなやかに揺れる、精巧に作られた素晴らしいデザインです。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

同じものを作ることも可能ですが、お客様の現在のスタイルやご年齢を考慮し、
「5段のデザインを3段へ変える、というのはいかがですか」
とご提案させていただきました。
「デザインを生かしながら、一部デザインを変え新たに楽しむ」というリメイクになります。

「それは考えていなかったわ!」
と驚かれていましたが、アイデアを気に入ってくださいました。

舟形パーツを最大限生かし、左右バランスよく美しい完成度にするために、一番下の揺れるパーツだけを職人の手作りで。
もとのパーツは中空(中が空洞)ですが、新たに作るものは無垢になります。
新たなパーツに穴を開け、細いバーを通して2段目につなげ動くようにします。
難易度の高い加工です。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

華やかさはそのままなのでフォーマルなシーンはもちろん、少し小ぶりになったことでお仕事やお出かけにも大活躍する「より使えるデザイン」になりました。

アイデアでデザインをもっと楽しむリメイク

リメイクは、もとのデザインを生かしていくぶん、カジュアルなサービスではありますが、アイデアを実現しより美しく完成させていくために、職人と細かく打ち合わせしていくことは変わりません。
フルオーダーメイドに比べて加工の工程が少ないので、納期も短縮でき、加工代を抑えられることもあります。

2009年から始まったコンセプト ジュエリーワークス。
リメイクはスタートから人気のあったサービスで、多くの加工事例がございます。
色々なアイデアをご提案いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織



-旅のブログ掲載中-
−アートと建築の旅@− フランス【マティス ロザリオ礼拝堂 / ヴァンス】
−アートと建築の旅A− フランス【マティス美術館 / ニース】
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−アートと建築の旅<旅のおわりに>− フランス【画家が見た光を探して】
−アートと建築の旅<番外編>− フランス【パリの一日】


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2025年04月12日

−アートと建築の旅 <番外編>− 【パリの一日】


デザイナーの橋本です。
2023年の暮れから2024年の始めに訪れたフランス「アートと建築の旅」。

番外編は、パリ市内をお散歩しながら巡った「小さなアートと建築の旅」を振り返ります。

この日のパリは、朝から降り始めた雪でうっすらとお化粧していました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

中心部にあるチェイルリー公園にやってきました。
開館前から並んで入ったのは・・・

オランジュリー美術館
Musée de l’Orangerie 1927

もともとはチュイルリー宮殿にあるオレンジ温室(オランジュリー)でしたが、1927年、モネの大装飾画構想のもと、「睡蓮」の連作のために改築された美術館です。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

見どころは、高さ2メートル、幅4.2メートルの巨大なキャンバス計8点から構成されるモネ最晩年の「睡蓮」連作の部屋です。
季節や時間帯によって様々な表情を見せるジヴェルニーの池の風景を描いています。
自然光あふれる楕円形の空間いっぱいにモネが愛した美しい庭が広がります。
風の匂いや鳥のさえずりが聴こえてきそう。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】
「柳のある明るい朝」クロード・モネ 1920年頃


やはり、モネの知名度、人気の高さはさすがです。
この旅を通して、観光客、アジア人、日本人を最も多く見かけました。

企画展は、モディリアーニ(イタリア/画家・彫刻家 1184−1920)でした。
エコール・ド・パリの画家のひとりであるモディリアーニ。
顔と首が長いプロポーションが特徴的です。作品から当時のモンパルナスの空気やファッションを感じ取ることが出来ます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

パリの美術館で多く見られて「良いなあ」と思った風景のひとつ。ご年配の方々が折り畳み椅子でじっくり鑑賞し語り合っていること。
皆さんのアートへの関心の高さ、深さを感じました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

再び公園に出て、ゆっくり縦断すると圧倒的な存在感のルーブル美術館。
今回はスキップします。

次は、公園の東側「ブルス・ド・コメス ピノーコレクション」へ向かいます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

モダンアートのような建築を発見!

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

と思いきや、建設中の建物でした。
周辺を映し出す鏡面のパネル。建設中も美しい、楽しいアイデアです。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

ブルス・ド・コメス ピノーコレクション
bourse de commerce pinault collection 2021

16世紀に建てられた歴史的建築物、ブルス・ド・コメス。
18世紀には穀物取引所、その後商品取引所として使われてきました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

見たかったのは、その内部。
2021年に安藤忠雄の設計により、外観を残しながら建物の内部にコンクリートの円形の回廊、展示スペースが作られました。
内側から文化遺産を見る新しい視点を取り入れ、美術館として生まれ変わったのです。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】
(内部の全貌が分かるパネル写真)


ギャラリーには、実業家でアートコレクターでもあるフランソワ・ピノー氏の現代美術のコレクションが展示されています。
壁に鐘らしきものを発見。取引所時代のものでしょうか。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

天井は、ガラス張りのドームと古い天井画。
新旧の時間が交差しながら芸術が心地よい融合を果たし、響き合っていました。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

もう一度、西側に向きを変え、ブーローニュの森にある「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」を目指します。

森の散歩道に入り、ふと視線を足もとに落とすと・・・

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン 
Fondation Louis Vuitton 2014

フランク・ゲーリー(アメリカ/1929−)設計によるルイ・ヴィトンのアート施設です。
曲面のガラスパネルで覆われた有機的でダイナミックな外観に衝撃を受けます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

施設内部にあるベンチ。外観建築の世界観がそのままに。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

ギャラリーの企画展は、マーク・ロスコ(アメリカ/画家 1903-1970)でした。
抽象表現主義のひとりで、大きな色彩(カラー)の面を使って、巨大なキャンバスに「場(フィールド)」を創り出した作品たち。
巨大な画の前に立つと、身体が一面の色彩に包み込まれるような感覚になります。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

お散歩のゴールは、セーヌ川のほとり「建築・文化財博物館」です。

建築・文化財博物館
Cite de l'Architecture et du Patrimoine 2007

シャイヨー宮内にある12世紀から現代にいたるフランス建築史をたどる博物館です。
実物大で再現された中世建築の複製の数々。聖堂の正面や柱など、フランス建築の変遷を知ることができます。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

博物館の窓から、パリの夕暮れ。
エッフェル塔はいつも優雅です。

アートと建築の旅 <番外編>【パリの一日】

冬のパリらしい気候の中、お散歩しながら楽しくアートと建築を堪能した一日でした。

コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織


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