
「赤の大きな室内」1948年
あけましておめでとうございます。
デザイナーの橋本志織です。
2024年最初のブログは、新年のご挨拶と少し私のビジョンのようなお話しをさせていただきますね。
私は、大学で油絵や版画を学んでいたこともあり、工芸、建築、アートに触れる時間を大切にしています。昨年もたくさんの芸術に触れる機会に恵まれました。中でも印象的だったのは、20年ぶりの大回顧展「マティス展」(4/27〜8/20、東京都美術館)です。行かれた方も多かったのではないでしょうか。
アンリ・マティス(1869−1954)は、フランス生まれの画家。
フォービズム(野獣派)からさらに革新を進め、身体が不自由になっても生涯、色とカタチによる造形的な探求を続けました。

「夢」1935年
色彩豊かでリズミカルな構図やカタチが響きあう油絵や切り紙絵は、
多くの人を笑顔に、心地よい気持ちにさせてくれます。

「ジャズ(一部)」1947年
今回の展示は油絵、彫刻(めずらしい!)、版画、ドローイング、切り紙絵など。
若き日のマティスが巨匠になるまでの挑戦や苦悩を知ることができ、エネルギー、インスピレーションを多いにいただきました。
"よりのびのびと自由に。"
改めてアートの素晴らしさと強さを感じました。
翻ってジュエリーは・・・
ミリという小さな世界観の中で、どうしても細部に神経や心の目を凝らしがちですが、華やかさや美しさの探求はもとより、佇まいやバランスは彫刻のような、まさにアートの目が必要です。
私もささやかではありますが、アートを学び影響を受けてきたひとりとして、ジュエリーを通して「美しいカタチ」の探求に努めてまいります。さらには、ジュエリーのもうひとつの大切な要素である「スタイリングが楽しくなる」、そんな身に着けるアートを目指していきたいです。
そして、オリジナリティを楽しむ心豊かなライフスタイルが広がっていくことを願っています。

本年も、アートな感性や既存概念にとらわれないアイデアでみなさまとご家族の心を温かく幸せにしていけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
コンセプト ジュエリーワークス
デザイナー 橋本志織