デザイナーのSHIORI HASHIMOTOです。
今年のはじまりに欧州を旅行してきました。
美しかったもの、心に残ったもの、時折ご紹介していきますね。
[ストックレー邸(1905年-1911年)]
ベルギーには世界遺産の建築がたくさんあります。
その中のひとつ、ブリュッセルにあるストックレー邸を訪ねました。
私の敬愛するウィーンの建築家ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956年)のモダニズム建築の傑作。
直線で織りなす構成は、当時アール・デコ時代を20年先取りする斬新なデザインだったようです。
>私とヨーゼフ・ホフマンとの出会い・・・「旅のはじまりは」

大きな四角と小さな四角が響きあう美しいデザイン。
最上部には4人の男性像を発見!

この邸宅は建築だけでなく、庭園や装飾、内装、照明、家具、食器にいたるすべてを
「ウィーン工房」が手がけた総合芸術なのです。
特に食堂の壁面のグスタフ・クリムトのモザイク画はとても有名です。
(ですが・・・、残念ながら・・・内部は一般公開されておらず入れませんでしたので画像を拝借)
室内の左右にある壁画「ストックレーフリーズ」

こちらが、クリムトのモザイク画。見たかった。
その材料には、貴石、珊瑚、銀や銅、エナメルが使用されているそうです!

ストックレー氏は、ホフマンに仕事を依頼した際、
上限のない白紙の小切手を渡したという逸話が。
現在は外観だけにはなりますが100年近く経った今でも色褪せない
贅をつくした美しいモダニズムに出逢うことができました。
いつか内部が公開される日を楽しみに・・・。
SHIORI HASHIMOTO